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2009年11 月 からの 9 記事

SharePoint 2010 リスト ビューの変更点

まだ、SharePoint Server 2010 はパブリック ベータですが、これからしばらく SharePoint Server 2007 ユーザーにとってはおそらく嬉しいTopics として、細かい機能の変更点などを「なるほど、今後はそのように改善されるのか!」と思っていただけるように、ご紹介してこうと思います。ちなみに、考え方の大きな変更点などは追々セミナーなどでお話したいと思います。

SharePoint Server 2010 のリボンインターフェースによるナビゲーション表示の変化

SharePoint Server 2010 はOffice 2007で採用されているリボン インタフェースのメニューが操作メニューとなりした。

View-01-1

結果的に、操作方法も少し変わってきています。

まず、階層構造が分かりやすくなっており、いわゆる「パンくずリスト」と呼ばれていたナビゲーションは引き続き残りますが、これ以外に階層をたどれるメニューが追加されています。

View-04-1

リストのビューの切り替えは「パンくずリスト」部分に表示されるようになります(これには最初は気付きませんでした)。

View-03-1

リスト ビューの新機能

リストやライブラリのビューですが、ちょっとうれしい新機能が搭載されています。SharePoint Server 2010からはフォルダごとに個別のビューを定義できるようになりました! 「場所単位のビュー設定」という管理メニューで設定できます。

View-02-1

上の図のように階層化管理ができるようになります!

現在の SharePoint 2007 でもフォルダに対してプロパティは設定できるのですが、これはあくまでフォルダ コンテンツ タイプに対する設定であり、ファイルは結局中のファイルは現在のビューが適用されてしまいます。フォルダごとに表示したい列を変えたいなどのニーズは、ときどき伺っていましたが現状では対応が困難でしたので嬉しい機能だと思います。

ただ、これまでと変わらない点としては、「ビュー単位のアクセス権限」は相変わらず設定できません。


Windows Server 2008 R2 と Hyper-V を Core i7 環境で使用する場合の注意

SharePoint Server 2010 のデモンストレーション環境を Windows Server 2008 R2 で Hyper-V をインストールして構成していたのですが、しょっちゅう Blue Screen にでシステム全体が落ちてしまうというトラブルに遭遇しました。環境は Core i7 です。

再起動後のエラーは次のように出ます。

***ここから***
BCCode: 101
BCP1: 0000000000000019
BCP2: 0000000000000000
BCP3: FFFFFA6001843180
BCP4: 0000000000000004
***ここまで***

いろいろと数日かけて調べたところ気になる以下のKBを見つけました。

  • 「 停止エラー メッセージと Windows Server 2008 R2 を実行している
    Intel Xeon 5500 系列 processor-based コンピューターで、Hyper-V 役割が
    インストールされている:「0x00000101 - CLOCK_WATCHDOG_TIMEOUT」」
    http://support.microsoft.com/kb/975530


これは!と思い、WinDbg.exe を使い、メモリダンプを調べると次のように表示されました。

MemoryDump

結果は、、、"ビンゴ"でした。とういことで上記のKBからHotfixを入手して事なきを得ました。。。これから環境を構築する方はご注意を。

<<追記1>>

上記の手順で治ったと思ったら、しばらくしてまた同様のエラーで落ちてしまいました。。。残念なことにHotfixだけでは治らないようです。ビンゴだと思ったのですが。。。

ちょうど、まったく同じ状況にある方のスレッドを下記に見つけまして、これを参考にBIOSのACPI C State を Disable にしてみました。

http://www.osronline.com/ShowThread.cfm?link=166635

まだ変更してすぐなので結果はわかりませんが、これで安定稼働してくれるとよいのですが。もしこのあたりで何かよい情報をおもちのかたがいれば、教えていただけると大変助かります。。。

<<追記2>>

ACPI の設定を変更後、数日経ちますが、おかげさまで安定稼働しているようです。SP 2010 パブリック ベータの検証もサクサク できるようになりました。


SharePoint Server 2010 のインストール概要 (2)

前回からの続きです。

セットアップの大まかな流れ

セットアップは基本的には次のような流れで構成します(※パブリック ベータ:Beta 2の場合)。

  1. Microsoft SharePoint 製品準備ツールを実行 (必須コンポーネントのインストール)
  2. セットアップを実行
  3. Office Web Apps のインストール
  4. SharePoint 製品とテクノロジーの構成ウィザードを実行
  5. Health Analyzer によるインストール 状況の確認
  6. サービス アプリケーションの構成 (ファーム構成ウィザードの利用)
  7. Web アプリケーションの作成
  8. サイト コレクションの作成
  9. クロールなどの設定

上記のうち重要なのが、3.Office Web Apps のインストールです。この手順は TechNet では SharePoint Server 2010のセットアップ手順の中にきちんと含まれて書かれておらず、かなり戸惑いました。しかも、6. サービス アプリケーション構成をファーム構成ウィザードというもので行えるのですが、この手前でセットアップをしておかないと、GUIベースではOffice Web Apps を構成できなくなり、PowerShellを利用する必要性がでてきます。PowerShellでは細かいスクリプトを描く必要があるため、検証環境などでは、GUIベースで操作を行いたいところです。

[追記] PowerShell以外の方法が利用できないか試したところ、PowerShellを実行しなくても、再度SharePoint 製品とテクノロジーの構成ウィザードを実行する方法でもOKでした。

Office Web Apps について

Office Web Apps は Excel , Word, PowerPoint, OneNote のアプリケーションをどこにいても利用できるようにするもので、あらかじめ作成したファイルを共有しておくと、ブラウザ上から参照、編集できるようになります。

この機能は現在、Windows Live を通じて無償で利用できるものですが、エンタープライズ環境で利用する場合は、SharePoint Server 2010 または Windows Foundation Server 2010上にOffice Web Appsをインストールします。Office Web Apps は Office 2010 のボリュームライセンスで利用できます。

Office Web Apps は別途セットアップするようになっています(パブリック ベータ現在)。主に3つのフェーズで構成します。

  1. Office Web Apps のインストール
  2. Office Web Apps サービスのアクティブ化
  3. Office Web Apps を利用したいサイト コレクションで Office Web Apps 機能をアクティブ化

Office Web Apps(Beta) は以下の場所からダウンロードできます。

上記ダウンロードページでは、どうも11/22現在、日本語ページに移動しようとするとページが見つからないというエラーになっているようですので、そのまま英語ページのままページ下部にある
"webapps\14.0.4536.1000_WcServer_none_ship_x64_ja-jp_exe\WcServer_ja-jp.exe"
をダウンロードします。

また、このダウンロードページにリンクされているOffice Web Apps の展開に関するドキュメントは、Windows Foundation Server 用のものです。SharePoint Server 2010に展開する場合は、下記のリンクからドキュメントを入手します。

  • http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=166484&clcid=0x409

SharePoint Server 2010 のインストール概要

SharePoint Server 2010 の構成を知る上で考慮しておきたいポイント

SharePoint Server 2010 は SharePoint Server 2007 の場合とで構成上大きく異なる点は、これまでは基本的に単一のファーム内でSharePoint サーバーを構成していたのに対し、SharePoint Server 2010 では複数ファーム構成を組めるよう、柔軟に対応できるようになった点です。つまり、今後のクラウドなどを考慮し、ホスティングなどがしやすくなっているということです。この変更に伴い、共有サービス プロバイダという概念がなくなり、サービス アプリケーションという新たな概念に変更されました。サービス アプリケーションについては、別の記事で説明します。

「GUI ベース」と「PowerShell」 による2つのセットアップ方法

従来通りのGUIベースのインストールの他に PowerShellによるインストールが可能となっています。GUIの方が直感的に操作できますが、PowerShellが利用できると構成情報などをスクリプトとして構成することとなるため、後からセットアップ構成が確認しやすいというメリットがあります。また、障害復旧時なども、事前に用意したスクリプトを再利用することなどもできるようになります。

事前設定の簡略化

これまでインストールを始める前のIISや.NET Framework の準備などが大変でしたが、これを軽減できるよう考慮されています。これはExchange Server 2010も同様ですが、セットアップ前に必要となるコンポーネントなどを自動的にインストールおよび構成してくれます。一部のコンポーネントはWebサイトからダウンロードする必要があるため、セットアップ時にはインターネットに接続しておくことをお勧めします。

パブリック ベータ (Beta 2 ) セットアップ時の注意事項

現状のパブリック ベータ(Beta 2)は製品版ではないこともあり、一部のHotFixを適用しなければ、インストールが正常に進まないので注意しましょう。

現在、私の環境はファーム構成でセットアップしていますが、下記の資料によく目を通さずにいたため、いろいろと躓きました。セットアップ前によく読んでおいたほうがいいです。
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc262485(office.14).aspx

ちなみに、私が躓いたところを備忘録として記載しておきます。事前に次のものをインストールしておかないと、インストール中エラー表示が出てしまい、先に進めなくなります。

  • SQL Server 2008 P1 利用する場合は、"SQL Server 2008 Service Pack 1 の累積的な更新プログラムパッケージ2((http://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=165962&clcid=0x411) "をインストールする必要があります。
  • Windows Server 2008 SP2 の場合は、"[FIX WCF でトランスポートのセキュリティやメッセージの暗号化なしのトークンの認証をサポートするメソッドを提供する修正プログラムは, .NET Framework 3. 5 SP1 (英語)」(http://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=160770&clcid=0x411)"をインストールする
  • Windows Server R2 の場合は"[FIX WCF でトランスポートのセキュリティやメッセージの暗号化なしのトークンの認証をサポートするメソッドを提供する修正プログラムは, .NET Framework 3. 5 SP1 (英語)」(http://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=166231&clcid=0x411) "をインストールする

さらに、、、

Windows Server 2008 R2 と Windows 7上にパブリック ベータをインストールする場合は、もうひとつHotFixが必要です。詳しくは下記のSharePoint Team Blog を参照してください。

http://blogs.msdn.com/sharepoint/archive/2009/11/19/installation-notice-for-the-sharepoint-server-public-beta-on-microsoft-windows-server-2008-r2-and-microsoft-windows-7.aspx

SharePoint Server 2010 Beta 2 のインストール手順

SharePoint Server 2010 Beta 2 のシングル サーバー構成のインストール手順は"おりば~ず"さんがサイトに公開してくれています。http://sharepoint.orivers.jp/reference/Lists/SharePoint2010/DispForm.aspx?ID=3

基本的にファーム構成インストールもシングル サーバー構成インストールも SharePoint Server 2007でのインストール手順と変わりません。

私のデモおよび検証環境はファーム構成インストールにして、以下のような2台構成でセットアップしています。

  •  ドメイン コントローラ兼 Exchange Server 2010   
  •  SharePoint Server 2010 兼 SQL Server 2008 SP1   

今回の記事はここまで。


SharePoint Serve 2010 プライベート セミナーのご案内

2009年12月15日に、日本ユニシス様が主催者となり、AvePoint Japan様と弊社オフィスアイ株式会社とが共催させていただく形で "SharePoint Server 2010" に関する無償セミナーを開催いたします。詳細は下記の通りです。

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セミナー名 : 「スペシャリストが明かす"先だし" SharePoint Server 2010 秘話」

■開催日時 : 2009年12月15日(火)13:30 ~17:00 (13:00開場・受付開始)
■開催場所 : 東京ステーションカンファレンス 5階(東京ステーションシティ サピアタワー内)
東京都千代田区丸の内1-7-12 サピアタワー

詳細およびお申込み先 : https://evesys.unisys.co.jp/public/seminar/view/564/

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登壇者は、日本ユニシス 西田さん、AvePoint Japant 上月さんと山崎の3名で、1時間程度ずつお話をさせていただく予定です。

今月末に開催されるマイクロソフト主催の SharePoint Conference 2009 とは、またちょっと切り口の異なる SharePoint Server 2010 の捉え方や事前準備すべきことなどについてお話をする予定です。ご興味のある方はぜひ、ご参加くださいませ(なお、登録は先着130名様までとなっておりますので、お早めにご登録ください)。