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2016年2 月 からの 6 記事

[Office 365] Office 365 グループ、Video ポータルのクォータ設定が可能に!

Office 365 グループを作成するとファイル格納ストレージとして SharePoint サイト(OneDrive) が自動作成されますが、この容量制限がこれまではできませんでした。今回新たに Windows PowerShell を使うことで、このグループサイトにクォータを設定できるようになります。

詳細は下記のリンクを参照してください。2016/2/16現在、日本語のページの方は新しい情報が追加されていないため、英語ページの方を参照するとよいです。

既定では Office 365 グループのストレージは1GBに設定されているようです。

また、この方法を使って、Office 365 Video ポータルのチャネルごとにクォータ設定ができるようになります。


[不具合] Excel 2016 と SharePoint スプレッドシート インポート

2016年2月現在、Excel 2016 を使って、SharePoint Online でリストを作成するのにスプレッドシートからインポートすると、エラーとなりリストが作成できない不具合が発生しています。

Office クライアント側での問題だったようで既にマイクロソフト社の製品チームがこの問題を修正しているようですが、2月のPUで入手できるとのこと。ただし、CB アップグレード モードを使っている場合は、3月の初めに修正プログラムを入手できるようになります。CBB アップグレード モードを使っている場合は、6月まで待つ必要があります。

CBおよびCBBの説明は次の記事を参照ください。

[参考] https://community.office365.com/en-us/f/154/t/417155

 


Office 365 ProPlus の更新プログラムの提供形態

※2016年2月より各呼称が変更されたのに伴い表記を一部訂正します (出展:[Microsoft Office Blog] Admins—get ready for Office 2016, rollout begins September 22! )

  • Current Branch → Current Channel
  • Current Branch for Business →  Deferred Channel
  • First Release for Current Branch → First Release for Current Channel
  • First release for Current Branch for Business → First Release for Deferred Channel

ちなみに、変更されたのは名称だけで仕組みは変わっていません。

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Office 365 を契約されている方で Office 365 ProPlus を導入されているところも多いと思いますが、「更新プログラム ブランチ チャネル」という仕組みをご存知でしょうか?

Office 365 ProPlus で提供される Office 2016 には常に最新機能が利用できるよう更新される仕組みが搭載されています。しかし、組織によっては、既存の Office アプリに組み込まれているアドインなどとの相性により、検証を十分にしないと受け入れられないというところも少なくないと思います。

こうした状況からOffice 2016 バージョンから、更新頻度を制御する更新プログラム ブランチチャネルと呼ばれるオプションが用意されています。次回の記事でご紹介しますが、2016年2月現在、SharePoint Online と Office 2016 を組み合わせた利用において一部、不具合が発生しており、こうした場合にもこの仕組みを理解していることが重要です。

 

更新プログラム ブランチチャネルの概要に関しては「Office 365 ProPlus 更新プログラム ブランチチャネルの概要(Microsoft TechNet)」に公式の記事が掲載されており詳しくは一読されることをお勧めします。

とはいえ、一瞥して分かりにくいので下記に重要な点をまとめておきます。確認ポイントは以下の3つです。

  • どういうオプションがあるのか
  • 既定値はどうなっているのか
  • どうやってオプションを変更するのか

 

大まかには2種類に分かれます。既定は利用しているOfficeのバージョンにより異なります。

  • Current Branch (CB) → Current Channel : 毎月更新、 Visio Pro for Office 365, Project Pro for Office 365, Office 365 Business/Business Premium などの一部の Office 365プランに付属しているバージョンの既定
  • Current Branch for Business (CBB) → Deferred Channel: 4か月おき、Office 365 ProPlus の既定

最初に理解しておく重要な点は「更新ブログラムには必ずしも最新機能が含まれているというわけではなく、セキュリティ更新プログラムやバグフィックス、パフォーマンス向上や安定性を向上するための更新のみのこともある」ということです。ただし、セキュリティ更新プログラムは毎月リリースとなっているため、必ず更新プログラムには含まれることになっているようです。

Current Branch Current Channel

Current Branch  Channelでは、公開されたらすぐに最新機能が提供されるというものです。基本的に毎月リリースされ、基本的には毎月受け入れることになります(このCB Current Channel のサポート期間は次期CB Current Channel が出るまでです)。

Current Branch for Business Deferred Channel

一方の Current Branch for Business (CBB) Deferred Channel は、4か月ごとのリリースとなっており、その間に提供された CB の累積です。要は、4か月遅れでまとめて適用するというイメージです。CB と異なる点は、リリースされた CBB は 8か月間サポートされるというのがミソです。つまり、1回目は展開したとしても、次のCBBのリリースはスキップし、次々回を受け入れるという対応が可能です。さらに、この CBB をさらに余裕をもって利用できるようにするために提供されるのが、3つめのオプションである、 「Current Branch for Business for Office 365 ProPlus Deferred Channel の最初のリリース」(First Release for Current Branch for Business Deferred Channel) です。これは、CB Current Channel を最大4か月前倒しで毎月利用できるというものです。組織内のパイロットユーザーや互換性テストの担当者向けに計画されているようであり、先行して一部で CB  Current Channel を利用し、最大4か月後には CBB Deferred Channel を展開するというのが大まかなパターンとなります。

更新プログラム ブランチ チャネルの構成

更新プログラム ブランチチャネルは、組織内全員が CBB  Deferred Channel を適用することもできれば、組織内の一部のユーザーには CB  Current Channel を、他は CBB Deferred Channel をというように構成することもできます。肝心の構成自体は、Office 展開ツール または Office 2016 用の グループポリシー管理者用テンプレート ファイルを使います。

※そういえば、十数年前には当時のマイクロソフトさんのご依頼で、グループ ポリシーを使った Office 展開のカスタマイズなんかを説明するセミナーをよくやっていたなぁ。。。懐かしい。

以上、ご参考まで。

 

 


Office Online Server (OOS) のインストールと構成

July 15, 2016

製品版の手順に書き直しました。

************************************************

オンプレミス環境で従来使われてきた Office Web Apps サーバーは、今年リリース予定の次バージョンでは名称が変わり「Office Online Server (OOS)」と呼ばれます。このサーバーは従来通り、Word, PowerPoint, Excel, OneNote をブラウザー上で表示したり編集したりできるようにする機能を提供します。

オンプレミス版の SharePoint 2016 と Exchange 2016 はOSSと共に動作するように設計されています。新たな追加機能や改善での主だったところは次の通りです。

  • SharePoint の Enterprise Edition に含まれてきた Excel Services は OOS に吸収される
  • 同時編集サポートの改善
  • パフォーマンスと安定性の改善

OOS のインストールと構成

基本的に OOS のインストール手順は従来の Office Web Apps サーバーの場合と変わりません。SharePoint 2016 や Exchange 2016 では OOS が必要になりますが、SharePoint 2013 との互換性も備えているため、既存の SharePoint 2013 と共に利用することも可能です。

インストーラーの入手

各言語パックが提供される予定ですが、現在の提供は英語版のみとなっているようです。また SharePoint 2016 は 2016年1月に Release Candidate バージョンがリリースされましたが、OOSに関しては 2015年9月リリースの Priview 版のみで、現在までに新しいバージョンは提供されていないようです。

現在製品がリリースされていますので、MSDN もしくは正規のボリュームライセンス プログラムから入手する必要があります。言語パックも提供されています。

インストールと構成手順

検証環境構築時の手順を備忘録として下記に掲載しておきます。

事前に把握しておくべき項目は次の通りです。前述の通り基本的にOffice Web Apps Server 2013 と同様です。

  • 最小ハードウェア要件は SharePoint Server 2016 と同様である
  • サポートする OS は Windows Server 2012 R2 (64bit) のみ
  • Excel Online 機能を使って外部データアクセスする場合は、外部データソースを利用するユーザーと同一の Active Directory フォレスト内に OOS を設置する
  • このサーバーには、OOS 以外のサーバーアプリケーションをインストールしない
  • ポート80, 443, 809 を利用するようなサービスはインストールしない
  • OOS にはいかなるバージョンの Office クライアントもインストールしない
  • ドメインコントローラー上にインストールしない

上記の条件を満たす Windows Server を準備したら以下の手順でセットアップしていきます。

  1. 管理者アカウントで OOS サーバーとなる Windows Server にログオンする。
  2. Windows PowerShell を使って次のコマンドを実行し、Windows サーバーの機能と役割を追加する。

    Install-WindowsFeature Web-Server, Web-Mgmt-Tools, Web-Mgmt-Console, Web-WebServer, Web-Common-Http, Web-Default-Doc, Web-Static-Content, Web-Performance, Web-Stat-Compression, Web-Dyn-Compression, Web-Security, Web-Filtering, Web-Windows-Auth, Web-App-Dev, Web-Net-Ext45, Web-Asp-Net45, Web-ISAPI-Ext, Web-ISAPI-Filter, Web-Includes, InkandHandwritingServices, Windows-Identity-Foundation
  3. 再起動のメッセージが表示されたら再起動する。
  4. 次のソフトウェアを追加インストールする。
    ※.NET Framework 4.5.2 (日本語) をインストールする際に下記のようなメッセージが表示されますが、[はい]をクリックし、インストールを続行します。最後に再起動が必要です。
    2016-02-07 7-17-57

  5. Office Online Server の Setup.exe を実行する。
    2016-02-07 9-54-19
  6. 「マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項に同意します」をオンにし、[続行] をクリックする。
    2016-05-11 1-22-30
  7. インストール先のドライブ等を確認し、「今すぐインストール」をクリックする。※インストールは数分で終わります。
    2016-05-11 1-23-45
    2016-05-11 1-24-05

  8. [閉じる]をクリックする。
    2016-05-11 1-25-13

以上でインストールは完了です。

Excel Online 上で外部データアクセス時に Kerberos 制限付き委任の認証を行いたい場合は、サービスから Windows トークン サービスに対するクレーム (Claims to Windows Token Service) を 自動開始にしておきます。このサービスは SharePoint 側 (SharePoint 2010以降) にも存在しており、Excel Services の移管に伴いOffice Online サーバーにも配置されるようになったようです。

2016-02-07 10-02-20

続いて追加構成を Windows PowerShell で行いますが、HTTP または HTTPS のいずれかで接続できるように構成する必要があります。私の検証環境では、HTTPS での接続を行います。事前にドメインコントローラーを証明書サーバーとして構成してあるためこれを使います。※証明書発行云々は割愛

  1. インターネット インフォメーション サービス(IIS)マネージャーを起動する。
  2. 左のノードからサーバー名をクリックし、[サーバー証明書]をクリックする。
    2016-02-07 10-07-16
  3. 操作メニューから[ドメイン証明書の作成]をクリックする。
    2016-02-07 10-09-08
  4. 識別名のプロパティを入力する。
    2016-02-07 10-15-51
  5. オンライン証明機関の指定やフレンドリ名を指定する。[終了]をクリックする。
    2016-02-07 10-10-32
  6. 証明書が取得できる。
    2016-02-07 10-16-21

  7. サイト > Default Web Site の順に展開し、[バインドの編集] をクリックする。
    2016-02-07 10-13-21
  8. サイト バインドの画面で[次へ]をクリックする。
    2016-02-07 10-13-40
  9. 種類を https とし、取得した SSL 証明書を指定する。[OK] をクリックする。
    2016-02-07 10-14-00
  10. [閉じる]をクリックする。
    2016-02-07 10-14-11

IISサイトに SSL証明書を設定したら、PowerShell を使って次のコマンドを実行する。

New-OfficeWebAppsFarm -InternalUrl "https://wac2016.contoso.com" -ExternalUrl "https://wac2016.contoso.com" `
-CertificateName "OfficeOnlinePreview" -EditingEnabled

2016-02-07 10-42-47

最後に動作確認のため、次のURLにアクセスする。※サーバー名は適宜置き換える
https://wac2016.contoso.com/hosting/discovery

結果として下記のようなXMLデータが取得できればよい。

2016-02-07 10-43-46

続いて SharePoint の側から次の SharePoint 2016 管理シェルを使って次のコマンドを実行し OOS にバインドする。

New-SPWOPIBinding -ServerName wac2016.contoso.com

2016-02-08 13-04-21

Excel Online や Excel Web パーツでのスケジュールされた更新を行う場合は、次のスクリプトを実行する

$Farm=Get-SPFarm
$Farm.Properties.Add("WopilegacySoapSupport", '
"https://wac2016.contoso.com/x/_vti_bin/ExcelServiceInternal.asmx")
$Farm.Update()

以上の設定が終わったら OOS が動作するか確認します。

2016-02-08 13-41-00

Excel Services の機能が OOS に移動したので、ユーザーにとってはわかり易くなったと思いますが、管理画面がなくなり
すべて PowerShell になってしまうので、Excel Services にあまり詳しくない方にはハードルが上がったように思います。

Excel Services の単独コースを復活させようかしら?

[参考情報]


Office 365 Video ポータルの新機能 [ダウンロード]

Office 365 の Enterprise バージョンを使う強みの一つが Office 365 Video ポータルです。弊社の「オフィスアイ ラーニング ポータル」 サービスでも、手順説明やその他解説などに活用しています。

さて、このOffice 365 Video ポータルにダウンロード機能が追加されました(こちらは先行アップデートを受け入れるよう構成しているため、これから展開されるところもあると思います)。ビデオの再生ページに下図のようにダウンロード リンクが表示されるようになります。

2016-02-04 13-33-22

ただし、ダウンロード機能は全ユーザーが利用できるわけではなく、チャネルの管理者がダウンロード可能なユーザーを制御します。既定ではチャネルの管理者に対してのみダウンロード リンクが表示されるようになっています。設定を変えれば、チャネルの編集者や閲覧者にもリンク表示できるようになります。

ダウンロード リンクの表示先を変えるには、チャネル管理者となっているアカウントでOffice 365 Video ポータルにサインインし、目的のチャネル > [チャネルの設定] > [権限]の順にクリックします。

2016-02-04 13-36-37

2016-02-04 13-37-22

ちなみに、Office 365 Video 相当の機能は、次期バージョンであるオンプレミス版の SharePoint Server 2016でも搭載されません。これを利用するには Office 365 の利用契約が別途必要になり、ハイブリッド構成にする必うがあります。