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[初心者向け] SharePoint の種類を把握しよう !

最近 SharePoint の種類について同じような説明をする機会が増えたので、念のためブログにも記載しておきます。あまりシステムに詳しくない方向けです。

SharePoint には次の2種類があります。

  • オンプレミス : On-premise (社内設置) 版
  • クラウド版

SharePoint Server 2013 や SharePoint Server 2016 といった "Server" と名前がついているのはオンプレミス版の SharePoint です。オンプレミスとは、自社内にサーバーを構築しメンテナンスなどは自社内で行います。

一方クラウド版は SharePoint Online というサービス名となっています。クラウド版は、平たく言えば、Microsoft 社がクラウド環境に SharePoint サーバーを構築し、インターネット越しにサービスを利用できるようにしているものです。ですから、サーバー自体のメンテナンス等はMicrosoft社任せであり、機能更新などが継続的に行われています。SharePoint Onlineはこのサービスだけを単独で契約することもできれば、Office 365 Business, Office 365 Enterprise などのような契約プラン内に含まれている場合もあります。実際に利用されているケースでは、後者が多いようです。ちなみに、他のサービスとしては Exchange Online や Skype for Business Online 、最新の Office クライアント アプリケーション(Word, Excel, PowerPoint) などがあります。Exchange Online が利用できると Outlook と組み合わせて電子メールが利用できたり、個人の予定を管理したりできます。Office 2010, 2013, 2016 に含まれている Outlook とは別に、Web版のOutlook があり、これは Outlook on the Web と呼ばれますが、 Exchange Online を契約しているとこれも利用できます。

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オンプレミス版とクラウド版ではそれぞれ良し悪しがあるため、組織によってはどちらか一方を使っていたり、組み合わせて利用していたりします。たとえば、大きな違いとしては、オンプレミス版の場合は、インターネット越しに利用させないようにしているケースも多く、社外から簡単にはSharePoint サイトにアクセスできないようになっていたりします。一方のクラウド版はインターネットへの接続環境があれば、原則、どの端末からでもアクセスできます (最近、SharePoint Online も特定のネットワーク環境からのアクセスを制限する設定もできるようになったため、"原則"と書きました)。たとえば、カフェや空港などにあるインターネット接続端末からアクセスしたり、iPad, iPhone その他、携帯端末からも Webブラウザーがあれば、アクセスできます。もちろん、ユーザー認証が必要であるため誰でもアクセスできるという意味ではありません。

さて、機能的な視点で補足しておきましょう。少し技術的な話です。

現在のSharePoint Online は、もともとは SharePoint Server 2013 がベースとなっていたため、利用できる機能も画面操作もオンプレミス版の SharePoint 2013 と当初はあまり変わりませんでした。逆に、SharePoint Online の方がいくらか利用できる機能が制限されている面もあったのです。しかし、クラウド環境である利点を生かし、SharePoint Onlineは継続的に機能アップデートを続けて進化しており、現在は SharePoint Online や Office 365 と組み合わせないと利用できない機能が多くなってきています。そして、昨年春に登場した最新のオンプレミス版の SharePoint が SharePoint Server 2016 です。このバージョンは、SharePoint Online のノウハウをそのままオンプレミス環境で利用できるようにしているものであるため、利用できる機能や見た目が SharePoint Online に近いものになっています。ただし、社内設置型は頻繁にアップデートされるわけではないため、SharePoint Online の新機能の一部は SharePoint Server 2016 には搭載されていなかったりするのです。たとえば、このブログでもよく取り上げている、モダンUIなどへの対応はほんのごく一部です。

SharePoint Server 2013 も 2016 も1か月ごとに、主にバグ修正を行う更新プログラムが提供されています。ただし、SharePoint Server 2016 には特殊な更新プログラムである Feature Pack が適宜提供されるようになっており、これを適用することで SharePoint Online や Office 365 で提供されている機能の一部が使えるようになるような大幅な機能拡張がされるようになっています。最初の Feature Pack は 2016年11月に公開され、これにより SharePoint Server 2016 の OneDrive for Business にのみモダンUIが導入されています。今年も、Feature Pack が提供される予定となっているようです。

SharePointVersions2

 


SharePoint 2007 からの移行 : 言語パックの確認

Windows Server 2003 のサポート期限終了もあってか、最近 Office SharePoint Server 2007 から SharePoint 2013 などの新しいバージョンに移行するという組織が増えているようです。そして、いわゆるパラメータシートが存在しないケースも多々あり、現在の構成を改めて洗い出す必要がでてくることも少なくありません。

そうした作業の中で、言語パックの適用状況の有無なども必ず確認する項目ですが、SharePoint Server 2007 では、言語パックの適用状況はサーバー全体管理サイトからは確認できません。そのための一つの方法が、レジストリを確認することです。

次のレジストリキーに対応する言語の LCID (ロケールID) が登録されます。

  • HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Shared Tools\Web Server Extensions\12.0\InstalledLanguages

LCID は日本語なら 1041 、英語だと 1033 です。このキーは SharePoint Server 2013 でも同様ですが、パスが 12.0 ではなく、15.0 となります。値は、言語パックのバージョンです。

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[参考]


SQL Server 上のファイル アロケーション ユニット サイズ

オンプレミス環境でSharePointファームを構築する際に、SQL Server は必須です。SQL Server 上のディスクは、 NTFS ファイルシステムのアロケーション ユニット サイズ (クラスターサイズ) は 64 KB としてフォーマットすることが推奨されています。ただし、既定では 4 KB となっています。

アロケーション ユニット サイズは Windows PowerShell を管理者モードで起動し、chkdsk コマンドを実行することで確認できます。

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上記の例では、アロケーション ユニットサイズが既定の 4096 バイトとなっています。

Windows OS インストール時にアロケーション ユニットサイズを変更しておく場合は、次のように操作します。画面ではWindows Server 2012 をインストールしています。

  1. インストール場所指定時に、パーティションを新規に作成しておく。
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  2. Shift キー + F10 キーを押下し、コマンド プロンプトを表示する。
  3. diskpart コマンドを実行する
    2014-10-28 5-02-12
  4. list disk コマンドを実行し、現在のディスク構成を確認した上で、sel disk で目的のディスクを選択する。
    2014-10-28 5-03-27
  5. list par コマンドでパーティション構成を確認する。
    2014-10-28 5-03-27
  6. sel par コマンドで目的のパーティションを選択する。
    2014-10-28 5-05-22
  7. format fs=ntfs quick unit=64k を実行し、クラスタサイズ 64 KB でフォーマットする。
    2014-10-28 5-07-30

以上でフォーマットが完了したら、後は通常通りインストールします。

[参考] クラスタ・サイズを変更してWindows OSをインストールする

 


[SP2010/2013] サービス アプリケーションのアプリケーション プールの確認と削除

SharePoint 2010 / 2013 では様々なサービス アプリケーションが利用できますが、オンプレミスの環境では、こうしたサービス アプリケーションを作成する際に、いくつかはアプリケーション プールを指定する必要があります。

ファーム構成ウィザードやサーバー全体管理サイトから作業をする場合、アプリケーション プールは新規に作成できても、削除はできません。たとえば、試しにいくつかのサービス アプリケーションを作り直すような場合、仮の名前のアプリケーション プールがそのまま残ってしまうことがあります。さらに、こうしたアプリケーション プールは Internet Information Services マネージャーからも確認できず、削除もできません。

確認や削除を行うには Windows PowerShell を使用します。

既存のサービス アプリケーション用のアプリケーション プールの確認

Get-SPServiceApplicationPool コマンドレット [http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/ff607544%28v=office.15%29.aspx]

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既存のサービス アプリケーション用のアプリケーション プールの確認

Remove-SPServiceApplicationPool コマンドレット [http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/ff607921%28v=office.15%29.aspx]


SQL Server インスタンスのエイリアス利用

オンプレミスでSharePoint サーバーを構築する際、SQL Server は必須です。SharePoint サーバーセットアップ時に SQL Server のインスタンス名を指定しますが、インスタンス名にはホスト名エイリアスが使えます。ようするに別名を付けてアクセスするということです。実際のサーバーインスタンス名を隠蔽できるため、SharePoint 側の設定を変更することなく、SQL Server 側のアップグレードやサーバー統合、ディザスタ リカバリー対策などがしやすくなります。

ホスト名エイリアスの追加手順は次の記事に公開されていますが英語の資料であるため、ここから手順のみを抜粋して記載しておきます。

手順の概要は次の通りです。

  1. DNSサーバーに目的のサーバーのAレコードを登録する
  2. 1で作成したAレコードの IP アドレスのポート 1433 をSQL Server がリッスンするように構成する

ここからはホスト名エイリアスを SP-SQL とし、SharePoint からはこのエイリアスでアクセスするようファームを構築する前提でもう少し細かく手順を確認していきます。

DNSサーバーにAレコードを登録する

DNSサーバーに SP-SQL という名前の Aレコード を登録します。既存の SQL サーバー(SP-SQL14) の IP アドレスは 192.168.11.81 だとすると、Aレコードは次の通りです。

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1433ポートをリッスンするように SQL Server を構成する

SQL Server 構成マネージャーを起動し、[SQL Server ネットワークの構成] > [<目的のインスタンス>] > の順にクリックします。[TCP/IP] をダブルクリックします。

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 TCP/IP のプロパティ ウィンドウの [プロトコル]タブで [すべて受信待ち] を いいえ に変更し、特定のIPアドレスからのポート 1433 のみをリッスンするようにします。

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[IPアドレス]タブでは、IPAll セクションで TCP 動的ポートが空白になっており、動的ポートが無効になっていることを確認します。TCPポートは 1433 を指定します。

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続いて同じ[IPアドレス]タブで、リッスンするIPアドレスの構成を確認し、[有効] を はい に設定します。

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以上の設定が終わったら SQL Server のインスタンスを再起動します。

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SQL Server Management Studio でログを確認します。

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以上で基本手順は完了です。

なお、冒頭でご紹介したMSDNのブログではSQL Server側を Kerberos 認証で構成する場合の手順や SQL Server 自体からローカルアクセスする際に必要なKB情報などが掲載されています。

  • Kerberos 認証を使う場合は SQL Server サービス アカウントの SPN (サービス プリンシパル名) を追加する
  • ローカル アクセスする場合、BackConnectionHostNames エントリーを追加して NTLM 認証を有効にする

ただ、ローカル アクセス云々は SharePoint ファームでは直接関係はないので、必要に応じて記事を確認するとよいでしょう。

以上、ホスト名エイリアスの登録が終わったら、SharePoint ファームを構成ウィザードで構築する際に(下図)、サーバーインスタンス名として利用できます。

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 これでSQLサーバーの実際のインスタンス名に依存しない SharePoint 環境の運用が可能になります。

[2014/10/28補足]

(これから構成する方は多くないと思いますが、) FAST Search for SharePoint 2010 を構成する場合は、SQL サーバーのエイリアス設定だとうまくいかないことがあるようですので、念のためご注意ください。