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Chrome 80 上ではサイトが動作しなくなる可能性

以下は Microsoft 365 管理センターに届いていたメッセージです。

2020-02-02_22-44-46

管理者以外では知らない方もいらっしゃると思うので、一部補足も含め下記に記載しておきます。

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2020年2月4日にリリース予定のChrome 80 安定リリース では、Cookie 処理方法が変更されます。悪意のある Cookie の追跡を防ぐことを目的にしているとのこと。新しい処理方法は 2020年2月17日週から順次展開される予定のようです。

この話は基本的にWeb開発者が把握しておくべき話です(が、対応によってはユーザーにも影響がでます)。クロスサイト Cookie を管理している場合に注意しなくてはいけません。具体的にはSameSite値が宣言されていない Cookie は SameSite=Lax として扱われ、SameSite=None;Sucure 設定がされているものだけが外部サイトにアクセスできるようになるとのこと。

詳細は下記の情報を参照してください。

[関連情報]

ということで、Chrome は既定のWebサイトとクッキーの動作方法を変更するため、これに先駆けてMicrosoft は Microsoft 3 65 スイート(Office Online, Power BI など)を更新するそうです。2020年2月4日までに製品およびサービスに対してこの変更に対処するとのこと。

Microsoft 365 側は対処するとのことですが、自社開発アプリなども例外ではなく、事前準備せずにいる場合に遭遇する可能性がある問題は次の通り。

  • アプリケーション内の認証が失敗する、もしくはループする可能性
  • クロスドメイン Cookie に依存する基幹系アプリケーションが壊れる可能性
  • 他の組織が実行する組織内のSaaSアプリを使っている場合に動作が停止してしまう可能性

そこで、Microsoft 社は書くアプリを検証して問題があれば修正する時間をとることを推奨しています。

  • Chrome のベータをダウンロードし、SameSite フラグを有効にして検証する
  • 必要に応じてSameSite=None フラグを設定するように更新すること

また、グループポリシーを使って、確実な動作が担保できるまで Chrome 内の変更を無効化することも考慮に入れておきましょう、とのこと。

ADFS またはWebアプリケーションプロキシを使用している方は Windows の更新プログラムの展開が必要であり、今後、オンプレミスのExchange Server, SharePoint Server, Skype for Business クライアントも更新プログラムが提供されるようです。

システム管理者の方は下記のリンク先を一読することをお勧めします。

Chrome バージョン80以降のお客様の web サイトと Microsoft のサービスおよび製品への影響


Office 365 のエンドユーザー教育向けのサイト - Microsoft 365 learning pathways

今回「Office 365 Advent Calendar 2019」に参加しており、この記事は 12/23 付けです。

Microsoft 365 learning pathwaysとは?

Microsoft 365 learning pathways とは簡単に言うと組織内でのMicrosoft 365 の利活用を推進するための E-learning サイトソリューションです。

ちなみに、2019/5/21 までは Custom Learning for Office 365 という名前で提供されていました。現在はアップデートされ名前も変更されています。前から試そうとは思っていたのですが、なかなか時間が取れず試せずにいたので Advent Calendar に参加するというのを好機ととらえて試しに構築してみました。【宣伝】弊社の「オフィスアイ ラーニング ポータル」をご契約を頂くと、どなたでも実物を試せます。

さて、本題に戻りましょう。

このサイトは SharePoint Online 上に構築することになるのですが、SharePoint Online Provisioning Service というサイトのリモート展開機能を利用するため、組織内に出来合いの教育ポータルを素早く作成できます。出来上がるのは コミュニケーションサイトがベースとなったサイトです。ここに、教育用に用意された SharePoint Framework を使った Webパーツが複数利用できるようになっています。

次の図が出来上がったサイトです。

Learning pathways home

特徴は次の通りです。

  • 幅広いエンド ユーザー トレーニング コンテンツを提供
  • インストールが簡単
  • 常に最新のコンテンツを利用できる 
  • カスタマイズも容易にできる
  • 独自のトレーニングのプレイリストも作成できる

誰が提供しているのか?

オープンソースのプロジェクト(SharePoint PnP がベース)であり、GitHub を通じてサポートされます。そのため Microsoft のサポート契約でカバーされているわけではありません。それでも、自前でコンテンツを用意する時間と労力がない場合は、こうした仕組みを利用してみるのは大いにありだと思います。

どうやってセットアップするのか?

セットアップ自体は簡単で数クリックで出来上がります。ただし、前提条件があります。ということで、次の通りです。

  • learning pathways をセットアップする(プロビジョニングする) ユーザーはそのテナントのテナント管理者であること
  • テナントのアプリカタログが利用できるようになっていること
  • learning pathways をプロビジョンする人はテナントのアプリカタログのサイトコレクションの所有者であること

セットアップ手順

セットアップ手順は次の場所に公開されています。

Provision Microsoft 365 learning pathways

ですが、せっかく試したので手順を書いておきます。

最初に次の SharePoint provisioning service のURLにアクセスします。

SharePoint provisioning service

このサイトには色々なサイトのサンプルが用意されており、今回の learning pathways 以外にも社内ポータルのサンプルなどもあります。ただし、英語がベースになっていますし、日本人が求める社内ポータルのニュアンスとは文化の違いもあるのでそのまま使ってすぐにイメージできるものは少ないようにも思います。あくまで学習用途には向いていると思いますが。

 

さて、このページから下記のような順番で learning pathways のページにアクセスしましょう。

How to set up Microsoft 365 learning pathways -1

表示されるページにはサイトのイメージと、どんな機能が使われているかなどが書かれています。

How to set up Microsoft 365 learning pathways -2

大事なのはスクロールダウンしたところです。

How to set up Microsoft 365 learning pathways -3

資料へのリンク集やシステム要件が記載されています。システム要件を要約するとテナントのアプリカタログに公開されるのでテナントの管理者である必要があるということが書かれている他、サイトの既定の言語は English です。English とはいえ、出来上がったサイトはモダンサイトなので、既定で第二言語はすべて選択されている状態です。メニュー等は日本語で表示できます。が、当然コンテンツはすべて英語。必要があれば、ローカライズしなくてはいけません。

では一通りの手順をビデオでどうぞ(音声付き:風邪ひいていて声がかれ気味です。すみません)。

ビデオ内でも説明しましたが、サイトのプロビジョニングには10分ちょっとかかったように思います。準備ができると下記のようなメールが、セットアップ時に指定したメールアドレスに送信されてくるので気長に待ちましょう。

How to set up Microsoft 365 learning pathways -4

準備ができたらサイトにアクセスします。プロビジョニングしたユーザーがサイトの既定の所有者になっています。サイトはカスタマイズ可能であり、いくつかカスタマイズしたらユーザーに公開することになりますが、これは一般の SharePoint サイトと同様に単純にアクセス権限を付与するだけです。

実際にアクセスしてみたところは次の通り。メニューだけ日本語化してみました。各ページは基本的にエンドユーザー向けのガイダンスであるMicrosoft サポート情報サイトのページをポータル上に組み合わせています。ページのレイアウト変更やプレイリストのカスタマイズは可能です。

補足

現在 プロビジョニング サービスのサイトからセットアップできるのは v3.0.0 ですが、最新版は 3.0.2 です。アップデート方法は次のURLに掲載されています。アップデートしておきましょう。

https://github.com/pnp/custom-learning-office-365#updating-the-solution

課題

一通り試してみましたが、課題はやはり日本語化です。一部は日本語化できます。

2019-12-23_21-00-54

ですが仕込んであるリンクの一部は英語のサイト情報を持ってきます。一応、カスタム作成したコンテンツ パックというものを適用できるので、これでどのように対応できるかを確認したいところですが、今日はそこまでの時間が取れないのでここまで。今後、ローカライズをどうやるかはもう少し研究してみます。

参考資料

この記事は下記のビデオを参考にしています。詳細はビデオをどうぞ。


Microsoft 365 管理センターに届くメッセージをうっかり削除してしまう

Microsoft 365 管理センターにはメッセージセンターがあり、ここにMicrosoft から各テナントに対する通知が行われますが、メッセージ表示時に[閉じる]をうっかりクリックすると「消去済みメッセージ」となってしまいます。

2019-12-03_0-13-03

メッセージを閉じるときは画面右上の×で閉じましょう。

また、定期的にうっかり削除していないか、「消去済みメッセージ」タブを見た方がよさそうです。

2019-12-03_0-13-47

ここから各メッセージは「復元」できます。復元したいメッセージを選択すると「復元」メニューがコマンドバーに表示されます。


[ご紹介] オフィスアイ - オンラインセミナー(有償) の下半期のアジェンダ

弊社オフィスアイ株式会社では毎月1度、オフィスアイ ラーニング ポータル for Online Seminar をご契約いただいていてる方向けに Teams を使ったオンラインセミナーを実施しています。有償ではありますが、Office 365 に関する勉強会としての位置づけです。

既に過去30回ほど実施してきており、2019年度の下半期のスケジュールとアジェンダは次の通りとなっています(※アジェンダは仮です。内容を変更することもあります)。途中からのご契約も可能ですし、過去30回分の録画も閲覧できます。よろしければご検討ください。

  • 10/15 …#31 Outlook on the web を使った会議スケジュール管理
  • 11/19 … #32 Microsoft Ignite 2019 Recap
  • 12/17 … #33 Teams, Yammer, Stream 上で実施する Live Events 機能
  • 1/28 … #34 Office 365 出の最新検索機能
  • 2/18… #35 PowerAppsポータルおよびAI機能
  • 3/19… #36 Microsoft Flow を使った Teams のチーム作成

ちなみに、前半は次のようなアジェンダでした。

  • 4月…SharePoint PnP PowerShell を使ったモダンサイト管理
  • 5月…SharePoint Conference 2019 のまとめ
  • 6月… Microsoft Flow の活用 - 2019 June 版 (Cognitive Service, Teams, Word連携など)
  • 7月… Office 365 CLIを使った Office 365 の管理
  • 8月… Common Data Service の基礎
  • 9月… Office 365 Team work 機能に関する最新情報 (SharePoint, Teams, Yammer に関するアップデート情報) 

Office 365 Developer ブログラムに参加しよう! (無償でずっと使える)

SharePoint Framework 開発などに自分専用の Office 365 の開発環境が欲しいなぁと考えてる方も多くいらっしゃると思います。こうした方のために無償で利用できる Office 365 を提供してくれる開発者向けプログラムして Office 365 Developer プログラムがあります。このプログラムは 2019年4月に更新されており、以前はOffice 365 E3 相当を無償で1年限り使えるという内容だったのが、現在は条件付きで永久に利用できるようになっています。

Office 365 開発者プログラムに参加

Office 365 開発プログラムに、友人や同僚と一緒に参加しましょう。 Join your friends and colleagues in the Office 365 Developer Program. Office 365 開発者サブスクリプションを使用して、ソリューションをご自分の運用環境で独自に開発やテストを行います。 Use the Office 365 developer subscription to develop your solutions independent of your production environment. Microsoft Teams、Office アドイン、Microsoft Graph、SharePoint Framework、SharePoint アドイン、その他さまざまなソリューションを構築することができます。 You can build solutions for Microsoft Teams, Office Add-ins, Microsoft Graph, SharePoint Framework, SharePoint Add-ins, and more.

Office 365 Developer プログラムは開発者であればだれでも登録できます。登録しさえすれば、Office 365 の開発者サブスクリプションと25ユーザーライセンスが無料で使えます。Excel, Outlook, Word, PowerPointに対するアドイン開発や Microsoft Teams, Microsoft Graph などを用いたソリューション開発に利用できます。

ただし、提供される環境は英語のみとなっているので、念のため注意しましょう。

永久的に利用できる

サブスクリプションは90日間有効というのが原則ですが、有効期間中に開発アクティビティが確認されれば、さらに90日間延長されていきます。つまり90日ごとに永久的に更新できるようになっているのです。逆に90日以上、まったく開発などを行わず放置していれば、そのまま有効期限がきれてしまうということでもあります。

とはいえ、期限が切れてしまいサブスクリプションが削除されてしまったとしても新たにサブスクリプションに申し込めます。

なおアプリケーション開発以外の目的にこのサブスクリプションを使用すると、使用許諾契約違反となるので注意してください。

その他の FAQ は次のリンク先を参照してください。

Office 365 Developer Program FAQ

Office 365 E3 相当から E5 へ

さらに朗報があります。2019年8月29日にアナウンスされたのですが、従来 Office 365 E3 相当だったものが、E5 に変わります!!  Office 365 E3 機能に加え次の機能が利用できるとのこと。これから新規に登録する方は自動的に Office 365 E5が利用できます。

  • Advanced analytics with Power BI
  • Enterprise Mobility + Security (EMS) for compliance and information protection
  • Office 365 Advanced Threat Protection
  • Azure Active Directory for building advanced identity and access management solutions

既存の E3 機能を使っているプログラムメンバーも今後自動的に E5 に移行されるようです。詳しくは下記のリンク先を参照してください。

New Microsoft 365 E5 subscription with EMS now available for developers - Microsoft 365 Developer Blog

Starting this week, all new members of the Office 365 Developer Program (including Visual Studio Professional and Enterprise members) can sign up for a Microsoft 365 E5 developer subscription (Windows not included).

ということで、Office 365 開発者の方は Office 365 Developer プログラムを積極的に利用してみましょう!