Office 365 のエンドユーザー教育向けのサイト - Microsoft 365 learning pathways

今回「Office 365 Advent Calendar 2019」に参加しており、この記事は 12/23 付けです。

Microsoft 365 learning pathwaysとは?

Microsoft 365 learning pathways とは簡単に言うと組織内でのMicrosoft 365 の利活用を推進するための E-learning サイトソリューションです。

ちなみに、2019/5/21 までは Custom Learning for Office 365 という名前で提供されていました。現在はアップデートされ名前も変更されています。前から試そうとは思っていたのですが、なかなか時間が取れず試せずにいたので Advent Calendar に参加するというのを好機ととらえて試しに構築してみました。【宣伝】弊社の「オフィスアイ ラーニング ポータル」をご契約を頂くと、どなたでも実物を試せます。

さて、本題に戻りましょう。

このサイトは SharePoint Online 上に構築することになるのですが、SharePoint Online Provisioning Service というサイトのリモート展開機能を利用するため、組織内に出来合いの教育ポータルを素早く作成できます。出来上がるのは コミュニケーションサイトがベースとなったサイトです。ここに、教育用に用意された SharePoint Framework を使った Webパーツが複数利用できるようになっています。

次の図が出来上がったサイトです。

Learning pathways home

特徴は次の通りです。

  • 幅広いエンド ユーザー トレーニング コンテンツを提供
  • インストールが簡単
  • 常に最新のコンテンツを利用できる 
  • カスタマイズも容易にできる
  • 独自のトレーニングのプレイリストも作成できる

誰が提供しているのか?

オープンソースのプロジェクト(SharePoint PnP がベース)であり、GitHub を通じてサポートされます。そのため Microsoft のサポート契約でカバーされているわけではありません。それでも、自前でコンテンツを用意する時間と労力がない場合は、こうした仕組みを利用してみるのは大いにありだと思います。

どうやってセットアップするのか?

セットアップ自体は簡単で数クリックで出来上がります。ただし、前提条件があります。ということで、次の通りです。

  • learning pathways をセットアップする(プロビジョニングする) ユーザーはそのテナントのテナント管理者であること
  • テナントのアプリカタログが利用できるようになっていること
  • learning pathways をプロビジョンする人はテナントのアプリカタログのサイトコレクションの所有者であること

セットアップ手順

セットアップ手順は次の場所に公開されています。

Provision Microsoft 365 learning pathways

ですが、せっかく試したので手順を書いておきます。

最初に次の SharePoint provisioning service のURLにアクセスします。

SharePoint provisioning service

このサイトには色々なサイトのサンプルが用意されており、今回の learning pathways 以外にも社内ポータルのサンプルなどもあります。ただし、英語がベースになっていますし、日本人が求める社内ポータルのニュアンスとは文化の違いもあるのでそのまま使ってすぐにイメージできるものは少ないようにも思います。あくまで学習用途には向いていると思いますが。

 

さて、このページから下記のような順番で learning pathways のページにアクセスしましょう。

How to set up Microsoft 365 learning pathways -1

表示されるページにはサイトのイメージと、どんな機能が使われているかなどが書かれています。

How to set up Microsoft 365 learning pathways -2

大事なのはスクロールダウンしたところです。

How to set up Microsoft 365 learning pathways -3

資料へのリンク集やシステム要件が記載されています。システム要件を要約するとテナントのアプリカタログに公開されるのでテナントの管理者である必要があるということが書かれている他、サイトの既定の言語は English です。English とはいえ、出来上がったサイトはモダンサイトなので、既定で第二言語はすべて選択されている状態です。メニュー等は日本語で表示できます。が、当然コンテンツはすべて英語。必要があれば、ローカライズしなくてはいけません。

では一通りの手順をビデオでどうぞ(音声付き:風邪ひいていて声がかれ気味です。すみません)。

ビデオ内でも説明しましたが、サイトのプロビジョニングには10分ちょっとかかったように思います。準備ができると下記のようなメールが、セットアップ時に指定したメールアドレスに送信されてくるので気長に待ちましょう。

How to set up Microsoft 365 learning pathways -4

準備ができたらサイトにアクセスします。プロビジョニングしたユーザーがサイトの既定の所有者になっています。サイトはカスタマイズ可能であり、いくつかカスタマイズしたらユーザーに公開することになりますが、これは一般の SharePoint サイトと同様に単純にアクセス権限を付与するだけです。

実際にアクセスしてみたところは次の通り。メニューだけ日本語化してみました。各ページは基本的にエンドユーザー向けのガイダンスであるMicrosoft サポート情報サイトのページをポータル上に組み合わせています。ページのレイアウト変更やプレイリストのカスタマイズは可能です。

補足

現在 プロビジョニング サービスのサイトからセットアップできるのは v3.0.0 ですが、最新版は 3.0.2 です。アップデート方法は次のURLに掲載されています。アップデートしておきましょう。

https://github.com/pnp/custom-learning-office-365#updating-the-solution

課題

一通り試してみましたが、課題はやはり日本語化です。一部は日本語化できます。

2019-12-23_21-00-54

ですが仕込んであるリンクの一部は英語のサイト情報を持ってきます。一応、カスタム作成したコンテンツ パックというものを適用できるので、これでどのように対応できるかを確認したいところですが、今日はそこまでの時間が取れないのでここまで。今後、ローカライズをどうやるかはもう少し研究してみます。

参考資料

この記事は下記のビデオを参考にしています。詳細はビデオをどうぞ。


[PowerApps] 遅延読み込み、信頼性の高い Concurrent 関数

自分の備忘録として。

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以前作成していた Power Apps アプリを久しぶりに開いたら次のメッセージが表示されました。

2019-12-12_22-48-49

現在プレビューの以下の機能が近く正式リリースになるようですね。

  • 遅延読み込み
  • 信頼性の高い Concurrent 関数

そのためアプリの設定でも既定でオンになっていました。

2019-12-12_23-00-58

遅延読み込みについては下記のパフォーマンスに関する記事が参考になります。

Optimize canvas-app performance in Power Apps

また Concurrent 関数は 2018年7月に追加された機能ですが、この機能が強化されるということを意味します。

Concurrent 関数 - PowerApps

複数の数式をそれぞれ同時に評価します。 Evaluates multiple formulas concurrently with one another. The 通常、複数の数式は、それぞれが順番に評価される、 Normally, multiple formulas are evaluated by chaining them together with the Concurrent 関数では、同時に複数の数式を評価します。 Concurrent function evaluates multiple formulas at the same time. ; 演算子と共に連結することによって評価されます。 ; operator, which evaluates each sequentially in order. アプリによって操作を同時に実行すると、同じ結果がユーザーに返されるまでの時間は短くなります。 When the app performs operations concurrently, users wait less for the same result.

 


Microsoft 365 管理センターに届くメッセージをうっかり削除してしまう

Microsoft 365 管理センターにはメッセージセンターがあり、ここにMicrosoft から各テナントに対する通知が行われますが、メッセージ表示時に[閉じる]をうっかりクリックすると「消去済みメッセージ」となってしまいます。

2019-12-03_0-13-03

メッセージを閉じるときは画面右上の×で閉じましょう。

また、定期的にうっかり削除していないか、「消去済みメッセージ」タブを見た方がよさそうです。

2019-12-03_0-13-47

ここから各メッセージは「復元」できます。復元したいメッセージを選択すると「復元」メニューがコマンドバーに表示されます。


SharePoint リストの表示領域を拡大する

SharePoint リストの表示領域を拡大表示する機能が順次ロールアウト中です。

下図のようにリストの右隅にある矢印がそれです。ツールチップには「コンテンツを展開する」と書かれています。"展開する" という言葉はちょっとしっくりとこないので、この記事では「拡大表示」としています。ちなみに、画面はコミュニケーションサイトを利用しているためサイドリンクバーはもともとありません。

2019-12-03_0-01-43

クリックすると領域が拡大表示されます。

2019-12-03_0-02-22

非常に便利な機能ですが、クイック編集時にはこのメニューが表示されませんので注意しましょう。

2019-12-03_0-02-01

とはいえ、通常のビューで拡大表示したうえでクイック編集を行うことはできます。広い画面が欲しければ先に拡大表示してから操作するのがおすすめです。

 


Delve ブログが利用できなくなるかもしれない件について

Twitter 経由ではありますが、Delve ブログがリタイアするという情報を入手しました。具体的には下記の記事がソースです。

Delveブログって?

Delve ブログとは馴染みのない方もいるでしょう。Delve 内に個人ブログを作れる機能があり、そのブログ作成機能がなくなるという話。ご存知ない方のためにもう少し解説しておきましょう。次のスクリーンショットはDelve の[ホーム]にアクセスしているところですが、個人の自己紹介の下の部分に「ブログ」セクションがあるのが分かるでしょう。

Delve Blog

たとえば、ここで「新しい投稿」をクリックすれば、新規に記事をかけますし「すべての投稿」リンクをクリックすると過去に作成したブログ記事にアクセスできます。次のスクリーンショットは記事の例です。

2019-11-29_23-12-16

とはいえ、あくまでこの話の対象はブログであり、Delve 機能自体がなくなるという話題ではありません。

Microsoft 365 管理センターに通知が届いている?

さて話を戻しましょう。関連記事を読むと、いくつかの Microsoft の顧客に対して次のような内容のメッセージがMicrosoft 365 管理センターのメッセージセンターに届いているそうで主旨は以下の通り。

全ての顧客が対象となっている話であり、2019年12月18日から新たに Delve ブログは作成できなくなり、2020年4月17日には既存ブログは削除される

手持ちの複数の Office 365 テナントでも確認してみたのですが、そうしたメッセージは届いていません。これは本当に正しい情報なのか? 正しいとしたらメッセージが届いていない理由は?ということで正式なメッセージとして届いていない以上、フェイクニュースなどの線も疑ってみる必要があります。

問い合わせたところ。。。

ことの真相を探るべく、SRを作成してマイクロソフトに直接問い合わせしてみました。すると Delve ブログが削除されるという公式情報を社内では確認できなかったし、Microsoft 365管理センターにも確かにそうしたメッセージは届いていない、とのこと。

一応、公式にはこの情報は否定されたわけです。

Delve ブログは使うべきなのか?

ですが、こうした情報がなぜ出てきたのかという謎は残ります。リンク元を確認しても、そうフェイクニュースを作っているような方々でもないのです。ただ、思い当たる節もあり、改めて Delve ブログについて考えてみました。

そもそも Delve ブログは登場した当初は目新しく、弊社研修でもご紹介はしてみてはおりましたが、同じような機能は Sway や SharePoint ニュース記事でも提供されています(Sway のあと Delve ブログ、その後、ニュース機能の順に公開されたのですが)。むしろ、Delve ブログは投入当初から新機能などは全く追加されることなく数年が経過しています。こういった状況を考えると投資は凍結されているのだろうとみるのが、一般的な見方であり、別の新しい仕組みが出てくる可能性が高いものです。すると、Microsoft Docs に下記の記事が公開されているのを見つけました。

Creating a blog with communication sites and news posts

内容をかいつまむと、コミュニケーションサイトをブログ発信サイトとして見立てて、ニュース記事をブログ相当として利用するというものです。機能的には確かにこれで充足するでしょうし、ニュース記事として構成した方が SharePoint モバイル利用などを考えても将来的に社内の多くのユーザーが目にする機会は非常に多くなるため利点も大きい。

Delve ブログは今のところなくなるということはないようですが、個人的な見解としては、Delve ブログ自体機能もさほど充実しないままであるため、コミュケーションサイトでのブログ発信へと切り替えていく方が将来性があると考えています。