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Microsoft Ignite 2018 - SharePoint 関連の最新情報 (2)

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続いてはSharePoint Server 2019関連情報です。SharePoint Server 2019 に関しては SharePoint Online相当に近づいてくる印象です。ただし、オンプレミスでは Microsoft Graph や AI などは当然利用できないため、機能面では Office 365 としてのSharePoint Online にやはり軍配が上がります。

SharePoint Server 2019

SharePoint Server 2019の目玉はOnline版と同様にモダンUIの導入です。モダンUIをベースとする新しいチーム サイト、コミュニケーション サイトが利用できるようになります。

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リストやライブラリもモダンUI。列の書式も利用できます。

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Wikiページに変わってサイト ページも利用可能に。

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OneDriveの同期クライアントもいよいよ OneDrive.exeに。ついに、Groove.exe とはさよならです。

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モダンUIになっているので、当然モバイル対応も強化。SharePoint モバイルアプリが利用できます。

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検索機能はよくなりますが、やはり Online にはかなわないかな。という気がします。今、オンライン版は非常に高速で使いやすいので。

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インフラの強化

インフラ面でも下図のようにいくつか強化されます。

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ワークフロー サポート

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SharePoint 2010 / 2013 のWorkflow は引き続きサポートされます。しかし、基本的には クラウドのサービスである PowerApps & Microsoft Flow を data gateway 経由で利用することになるようです。このあたりは Office 365 が有利だと言えます。Office 365 のライセンスを持っていない場合は、各サービスで単独プランが用意されているので、おそらくはそれを購入することになるのでしょう。

廃止される機能

SharePoint 2019 の廃止機能一覧は次の通りです。長年携わってきた身としては時代の大きな転換期だなぁという印象を持ちます。一つ一つについて、いろいろと語れそうです。

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「廃止される機能」

  • Access Services 2010 & 2013
  • 集約されたニュースフィード
  • カスタム ヘルプ
  • InfoPath クライアント/InfoPath Form Services
  • リスト Webサービス
  • Machine Translation サービス
  • PerformancePoint サービス
  • SharePoint Designer
  • サイトのメールボックス
  • サイト マネージャー

「削除される機能」

  • 受信メールの自動モード
  • コードベースのサンドボックス ソリューション
  • ダイジェスト認証
  • マルチテナント
  • PerformancePoint サービスと Visio サービス内での Silverlightレンダリング
  • SQL レポーティングサービスの統合モード
  • Power Pivot 
  • Power View

 ちょっと前まで SharePoint で BI をやろう! という話が合ったのですが、もう時代は Power BI。SharePoint が担ってきた一つの役割が終わりを告げます。また、Access Services や InfoPath に関して PowerApps がゲームチェンジャーでしょうね。これが後継となります。PowerAppsをもう少し進めていけば Common Data Service との組み合わせが待っています。Machine Translationも Microsoft Flow と連携させれば、もはやサービスとして SharePointにビルトインする必要はないわけで。そして、ようやくコードベースのサンドボックス ソリューションも削除されます。開発の手法はサーバーサイドから SharePoint Frameworkを中心としたクライアントサイドヘと加速していき、時代はクラウドへと本格的に進んでいくのかなぁという気がしています。

開発面

モダンUIが投入されたことで開発についても SharePoint Onlineと同等になってきます。モダンUIのカスタマイズでは SharePoint Frameworkの利用が必須であり、クライアントサイド開発になります。クラシックに関しては 引き続きサーバーサイドコードは使えると思います。

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所見

ここまで整理してきたところで、所見を述べておきたいと思います。オンプレミスを使うメリットはカスタマイズの柔軟性でしょう。とはいえ、時間とコストをかけてオンプレミスの機能だけを拡張して作りこんでいくことで享受できるメリットは、先々考えると少なくなってくるでしょう。

3~4年かけて作りこんでいるうちに IT の技術はめまぐるしく変化し進化します。ビジネスの状況も劇的に変わってくるでしょう。待ったなしの状況で、AI やサービス連携などを視野に入れていくと自ずと Office 365 へと視野を広げざるを得ません。


SharePoint Server 2019 Preview !

本日 (2018年7月25日) 、次期オンプレミス版の SharePoint である "SharePoint Server 2019 Privew" がいよいよ利用可能になりました。

Announcing Availability of SharePoint Server 2019 Preview

Bill Baer @williambaer Senior Technical Product Manager, SharePoint "The beginning is the most important part of the work" - Plato. In May at the 2018 SharePoint Conference in Las Vegas we broadly announced our vision, strategy, timeline, and investment areas for SharePoint Server 2019. Today...

SharePoint 2019 は次世代の SharePoint とも呼べるものです。もちろん、ベースは SharePoint 2016 。SharePoint 2016 の時と同様に、SharePoint Online のプラットフォームをコアプラットフォームとしています。ただ、現在の SharePoint Online は SharePoint 2016と比較すると、かなりの機能差があり、もはや別製品であるくらいの違いがみられます。その SharePoint Online の機能をいくつか取り入れるとなると、確かに次世代と呼べるのだろうと思います(SharePoint Online はモダンUI などの投入により、既に次世代と言えます)。

では SharePoint 2019 での 注目の機能について、ピックアップしておきましょう。

モダン ユーザー エクスペリエンス

本ブログでもたびたび取り上げていますが、SharePoint Online では当たり前に利用されるようになってきたモダンUIが満を持してオンプレミスに投入されます! チームサイトはモダン UI に対応するため、従来トップべージに利用されてきた Wikiぺージだけではなくサイト ページが利用できるようになります。これに伴い WebパーツもモダンUI対応のWebパーツになります。

ちなみに、開発者の方は新たなWebパーツ開発に必要な知識としてSharePoint Framework にぜひ取り組んでおきましょう。Webパーツ開発は C# などのサーバーサイドプログラミングではなく、フロントエンド技術を用います。TypeScriptやSass を使ってより効率よくWebパーツ開発できます。SharePoint Framework は SharePoint 2019に対応したというアナウンスはまだですが、既に SharePoint 2016 Feature Pack 2 では対応していますので、時間の問題です。

リストもモダンUIが利用できるようになるため、何度か本ブログでも取り上げている「列の書式」を使ったカスタマイズも可能です。

ライブラリもモダンUIが利用できます。

その他、SharePoint モバイルも利用できるようになるようですね。現在 SharePoint モバイルでは、SharePoint Online にアクセスして各コンテンツを利用できるようになっていますが、これがオンプレミス版にも対応するとなると、たとえばモバイル端末上でニュース記事(お知らせに代わるもの)を手軽に読め、さらに[後で読む]機能などもあるためこうした環境が整えば、かなり利便性がよくなると思われます。

ファイル共有

アップロードできるファイルサイズの上限が 250MB までだったものが、SharePoint Online と同じく 15GB までに上がります。またファイルやフォルダ名も SharePoint Onlineと同様に、 # や % もサポートされます。アプリ開発に使われるファイルなどにこうした文字が含まれることがありますが、こうしたファイルもSharePoint や OneDrive に格納できるようになります。

URLパスの長さも260から400まで(ユニコード単位) 拡大されます。

入手方法

本日から Microsoft Download Center からダウンロードできます。フィードバックは SharePoint Server 2019 Preview Forum まで。他にも SharePoint Server Suggestion Box へ機能などの提言も受け付けるとのこと。

その他資料は以下の通り。

インスト―ル手順はざっと見てみましたが、従来と変わりません。また必要なスペックもさほど変わっていないようです。サポートする SQL Server は SQL Server 2016 と SQL Server 2017 の Windows 版のみ。OSは Windows Server 2016 もしくは Windows Server 2019 Preview (LTSC)。

正式リリースの時期は?

正式リリースの時期は 2018年下半期を予定しているとのこと。例年だと、9月に Microsoft Ignite で大々的に発表されます。今年も 9月末に Microsoft Ignite 2018 カンファレンスがU.S オーランドで開催される予定であるため、このタイミングもしくは前後で正式にアナウンスされるのではないかと思います。